マイストーリー
子供の頃から私は身の回りに浮かぶ不思議なものを見つけることが大好きでした。ベランダから取り込んだ洗濯物の山や壁のシミ、布団のシワなどによって形取られ、現れた物体 - その世界に引き込まれ、長時間浸ることがよくありました。
幾つか特に印象深いもののひとつが、頭のてっぺんにひとつ小さな角、そしてふっくらとしたほっぺを持った子鬼です。ある日母の嫁入り道具のタンスに彼を見つけました。活発な少女だった姉と私が汚い手足で触ってつけてしまったしみです。今でも母にはごめんなさい!と思っていますが、、とにかくそのシミのひとつが彼です。彼は悲しそうな、でも嬉しそうな、何かこう、、落ち着いた微笑みを浮かべながらうつむいていて、、恥ずかしげな表情をしていました。それから私は毎朝毎晩彼に会うようになり、私の大切な友となりました。
それから長い歳月を経たある日、毎日いやいや飲んでいた薬のカプセルパックが潰れ、、できた形が昔見た生き物にそっくりで、私は驚きました。その瞬間から一変して薬タイムはハッピータイムとなり、今日もパックをいじりながら生き物の出現を楽しんでいます。
多分、あなたも私と同じような体験をされているかもしれません。でも、もしかしたら多忙な生活の中で忘れているかも? そんなあなたが、私の世界を見ながら何かを思い出してくださったら素晴らしいなあと思います。もしくは、私の世界に入り込んで一緒に楽しんでいるうちに、そこから何かご自分の世界が生まれるかもしれません。私がある日、突然引き込まれたように。
聖見
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